| 審査員コメント |
なんと村上仁一は、こともあろうに温泉場にカメラを持ちこんで、
自らの精気を取り戻したばかりか、己れの写真の鉱脈までしたたかに見つけてしまった。
つまり、逃亡者が居直って確信犯となったわけである。
ぼくは、こういう写真と写真家を、40年間待ちつづけていた。
村上仁一とぼくとは、いかがわしき共犯者なのである。 |
森山大道
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列島の背骨、奥深い山あいの襞に、ひとり分け入ってゆく。
逃げるように街灯りに背を向け、人里を遠く離れても、なお人間がいる。
そこに日本人がいる。
好きで、好きでたまらないニッポンがここに滲んでいる。
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瀬戸正人
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村上さんは面白い水脈を発見した。
すごみのある温泉場のスナップ。時代を超越した「日本」の空気感を感じる。 |
| 飯沢耕太郎 |