| 受賞コメント |
今回の受賞は、私の写真活動にとって大きな意味を与えてくれました。光栄で嬉しく思っています。経験の孤島というべき個人的な写真活動が、写真展や写真集といった形で多くの人たちと共有できることに大きな喜びを感じています。
まずこの賞を頂き、写真展と写真集の出版の機会を与えて下さった審査員の5人の先生方に感謝し、御礼を申し上げます。
この作品制作の中、私はポートレート撮影を通して、数々の人々に出会いました。私はカメラを片手に手探りで、他者という外の世界と、私という内の世界を旅することを試みたのです。そういった時間の中、記録されたこれらポートレート写真には、人物を切り取ったイコンだけではなく、その写真と写真の行間に、人間と人間の熱っぽく彩られたストーリーが写し込められ、潜んでいます。私は写真をご覧になる方々を、そういったフレームの外の世界へといざないたいと思っています。観察する一人一人の眼差しの数だけ世界の見方があるのなら、やはり世界は広いと思われるのです。
受賞の喜びと同時に、切磋琢磨し精進せよという奨励を頂いたようにも受け止めています。これからも様々な世界へと眼差しを向けて、自身の活動を問い続けたいと思っています。 |